
Napoliという町
イタリア語でNapoli、英語でNaplesと呼ばれるこの街は南イタリアに位置します。
ヨーロッパと聞いて想像する、オレンジの屋根が並んでいて、街全体がオシャレで、空気が澄んでいて、カフェでカプチーノを一杯飲みながらて本を読んでいる人がいる。なんていう世界ナポリにはありません。そういう世界を求めているなら、迷わず北イタリアに行きましょう!
ナポリ湾に面しており、毎日世界中から大型船が到着し、港湾都市・工業都市として栄えています。

ナポリ!と言ったら
・ピザ!(本当に美味しい、絶対に食べて欲しい)
・青の洞窟
・アマルフィー海岸
・マフィア
・ゴミ
といったところでしょうか。
「ナポリを見てから死ね-vedi Napoli e poi muori」
と有名な言葉があるのですが、
「ナポリに来た時に泣いて、帰る時にまた泣く」
という言葉もあります。
街全体の灰汁がとても強く、初め嫌いでも噛めば噛むほど渋みが出てなんか美味しいかも?!と思うのだけれども、やっぱり美味しくなくて、それでも我慢しながら、噛み続けているとほんのり甘みが出てきて、気がづいた時には病みつきになって、食べ終わって、しばらくしたら恋しくなる。
そんな町です。

2車線だと思っていた高速道路がNapoliという掲示が現れた瞬間に3,4車線になったり、Roma termini駅を通過した途端に大音量でサッカー中継を見始める人が出て、電波がない人は他の人の画面を覗き見。ナポリ空港に着いた瞬間に、「タラランラタラランララッ」と携帯電話の着信音が鳴り始め、「Mamma—–(お母さん),Babbo—–(お父さん)」と会話が始まり、ナポリ空港やナポリ中央駅に降り立った瞬間に人の声とクラクションが鳴り響き、爆音に包まれます。
中世に建てられた古い建築に夜は薄暗い電気が付いたり、付かなかったり。かなり不気味な雰囲気が出ており、来た当初は家の中に入った瞬間に安堵していたのを覚えています。
20年ほど前までは町中に薬物中毒の人が居て、拳銃の音も鳴り響き、お正月ともなると町が炎で包まれたそう(これは今でも名残あり)ですが、観光が進んだ現在、時間帯や場所さえ選べば、世間で思われているほど治安は悪くなく、私は今のところさほど怖い思いをしたことはありません。

ただし、ゴミ問題は深刻で、ナポリ市内の多くの地域でゴミが道路まで溢れかえっているのが日常。ゴミを捨てている横でゴミをあさっている人がいることもしょっちゅうです。綺麗に分別なんて夢の夢というのが現実です。
そして犬のふん。これは天敵です。冗談ではなく、裏道は1メートル感覚で落ちています。
家の中は自分のエリアだけれど、外は他人エリアだから汚してもいいという考え方がなくならない限り、この問題が解決することはなかなか難しいでしょう。
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